肌のターンオーバーの仕組み
肌のターンオーバーという言葉を聞いたことがあると思います。
肌には、ターンオーバーという仕組みがあり、皮膚を健康に美しく保つために、とても大切な仕組みなのです。
肌の質が決まるのは、このターンオーバーにかかっているといっても過言ではありません。
しかし、良いといわれる事はやっているのに、中々肌が綺麗にならないとお悩みの方も多いはず。
肌のターンオーバーの仕組みを理解し、年齢にも負けない肌作りをしましょう。
よく耳にするけど正しく理解していますか?肌のターンオーバーの仕組み
実際ターンオーバーの仕組みはよくわからない、という方は少なくないのではないでしょうか。
肌といっても、肌のつくりは少し複雑で、いくつかの層に分かれ、役割もそれぞれ違うのです。
大きく分けると外側から、
・表皮:外から受ける刺激から体を守っている
・真皮:表皮を支える
・皮下組織:外から加わる力などから体を守る
の三層から成り立ちます。
ターンオーバーは、この中の表皮で行われます。
肌を生まれ変わらせるターンオーバー
ターンオーバーとは、表皮の新陳代謝のことです。この新陳代謝の過程を角化と呼びます。
つまり、新しく作られた細胞が角化しながら姿を変え、それぞれの役割をこなして、
最後は垢となって剥がれ落ちる、肌が生まれ変わる仕組みのこと。
部位や人によっても異なりますが、新しい細胞が生まれてから剥がれ落ちるまで、
およそ28日周期でターンオーバーが行われるのが理想です。
肌トラブルのほとんどは、ターンオーバーが早い
「ターンオーバーが乱れる=ターンオーバーが遅い」と思われる方も少なくないようですが、
実はターンオーバーの乱れで肌トラブルの原因を引き起こしているのは、
ターンオーバーが早いことが原因の人が多いのです。
肌のターンオーバーは、理想的な日数の場合、およそ14日間かけて角化していきます。
そして角層でおよそ14日かけて、角層の役割を果たし剥がれ落ちます。
ターンオーバーが早いと、栄養をもらい角化する過程が未熟になってしまいます。
未熟だと、それぞれの層で未熟な細胞が働くことになるので、十分な働きができません。
特に敏感肌や乾燥肌の人は、ターンオーバーが早い可能性があります。
加齢も原因の一つ、ターンオーバーが遅い
ターンオーバーが遅いということは、肌の生まれ変わりが遅いということになるので、
古い角質がいつまでもくっついているということになります。
日焼けや傷の回復も遅くなりますし、メラニンが沈着しやすくなり、シミの原因にもなります。
角質はすでに死んでいる細胞ですから、いつまでも肌に残っていればいるほど、
硬いごわごわした汚い角質になるため、見た目にもごわついた汚い硬い肌に見えてしまうわけです。
加齢などで細胞が老化したり、細胞の働きが弱まってしまうと、ターンオーバーが遅くなります。
女性の場合はターンオーバーが遅いという人は実は少ないのです。
肌のターンオーバーの仕組みはとても繊細
肌のターンオーバーを乱す原因はたくさんあります。
刺激はもちろんのこと、生活習慣も大きくかかわっています。
加齢による肌の不調は、加齢による細胞の老化で、ターンオーバーが遅くなっていることにプラスして、
これまで受けてきたダメージや、間違ったケア方法が積み重なったものです。
若い方でもちょっとした刺激がターンオーバーを乱す原因になります。
また逆に、内面的なダメージはターンオーバーを遅くする原因になることが多く、
肌のターンオーバーは早くなったり遅くなったり、常にターンオーバーが乱れた状態の人が多いのが現状です。
肌のターンオーバーが早いか遅いかではなく、健康に育った丈夫な肌であることが基本です。
今日の肌よりも、まだ見ぬ先のために健康に育った丈夫な肌を作ることが大切です。
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2020/06/12